遠藤航はプレミアリーグの頂点に立てるか? リバプールの今季戦術を林陵平が解説 (4ページ目)
【インテンシティの高い試合を最後まで見たい】
――残り試合が少なくなってきましたが、リバプールがプレミアリーグで優勝する条件というと、何になりますか?
1試合1試合が大事になるなかで、やはりリバプールは強度でしょう。その強度を発揮した時の最大出力というのは、シティやアーセナルよりも強烈なものを持っているので、それをどれだけ出していけるか。全体のインテンシティはすごく重要かなと思います。
とにかくこのハイインテンシティで、常にゴール方向に向かう。奪ったあとも最短最速で攻める。前からのハイプレス......。フットボール界において強度を生み出したのがクロップ監督のリバプールだと思います。
それを長い期間ずっとやってきて(※今季で退任)、最後にこの優勝争いに加わっている。ラストまで見届けたいという気持ちです。
クロップ監督の戦い方は一貫しています。自分たちのやるべきことがはっきりしているし、そのなかで以前よりは少しポゼッションでも変化を生み出すようになりましたが、ベースはやはりインテンシティや縦の速さという部分にあります。それを最後の最後まで見せてほしいですね。
著者プロフィール
林 陵平 (はやし・りょうへい)
1986年9月8日生まれ。東京都八王子市出身。ジュニアからユースまで、東京ヴェルディの育成組織でプレーし、明治大学を経て2009年に東京ヴェルディ入り。レフティの大型FWとして活躍した。10年に柏レイソルに移籍し、11年にJ1優勝を経験。その後、モンテディオ山形、水戸ホーリーホック、再び東京Ⅴ、FC町田ゼルビア、ザスパクサツ群馬でプレーし、20年に現役を引退。Jリーグ通算300試合出場67得点。現役時代から海外サッカー通として知られ、メディア出演多数。現在はプレミアリーグからJリーグまで幅広く解説を務め、トップランナーとして活躍中。
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