《独占》岡崎慎司が語っていた「引退」 自身の引き際は「ヨーロッパでボロボロになるまで...これがボロボロっていうことか」 (4ページ目)
「引退っていう言葉はあんまり好きではないですけど、みんなそれを認めないといけない。ただ、その先になにか延長戦みたいな考え方もありかなと。そのためにも、選手から次のキャリアの間はできるだけ短いほうがいいと思っています。
僕はそこをどれだけ短くするかによって、次のキャリアもサッカー選手のまま、戦えるんじゃないかなと。一度気持ちをリセットしちゃうと、こういう緊張感のある世界に戻ってこられないんじゃないかなと思うんですよね」
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「引退」という二文字は、インタビュー中もずっと頭のなかをよぎっていたのかもしれない。考えて、考えて......そしてインタビューで語っていたように、引退を決断した瞬間、彼は心の思うままに即実行(引退発表)したのかもしれない。
あの時の心境を今は知ることはできないが、引退発表したあとも、ゴールにまっすぐ向かっていくプレースタイルのように、次のキャリアに向かって全力で走っていくに違いない。
(後編につづく)
◆岡崎慎司・後編>>引退を発表した今、海外組に思うこと「勘違いせず、がんばるべき」
【profile】
岡崎慎司(おかざき・しんじ)
1986年4月16日生まれ、兵庫県宝塚市出身。2005年に兵庫・滝川第二高から清水エスパルスに加入し、プロ4年目から3年連続ふたケタ得点を記録。2011年1月にシュツットガルトに移籍し、マインツを経て2015年から所属したレスター・シティではクラブ初のプレミアリーグ優勝に貢献する。その後、マラガ→ウエスカ→カルタヘナを経て2022年よりシント・トロイデンに所属。2024年2月26日、今シーズンかぎりでの現役引退を発表した。日本代表歴119試合50得点。ポジション=FW。身長175cm、体重76kg。
著者プロフィール
了戒美子 (りょうかい・よしこ)
1975年生まれ、埼玉県出身。2001年サッカー取材を開始し、サッカーW杯は南アフリカ大会から、夏季五輪は北京大会から現地取材。現在はドイツを拠点に、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材中。著書『内田篤人 悲痛と希望の3144日』(講談社)。
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