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久保建英、同点弾で勝利に貢献も謝るようなポーズ 試合後に明かした古巣への敬意

  • 中島大介●取材・文・撮影 photo&text by Nakashima Daisuke

 2月18日、ラ・リーガ25節。久保建英所属のレアル・ソシエダは、敵地でRCD マジョルカと対戦、1-2で勝利した。

 チャンピオンズリーグ、パリ・サンジェルマン戦での敗戦より中三日で迎えたこの一戦、久保は先発出場するとフル出場、1ゴールの活躍でチームを勝利へ導いた。アジアカップ以降、4試合続けての先発フル出場となった。

 レアル・ソシエダは開始早々の4分に失点を喫したが、38分、久保のゴールで同点に追いつくことに成功。前半終了間際には相手の退場で数的有利を得たが、追加点を奪うことはできずにいた。それでも試合終了間際、アディッショナルタイムに入った93分、クロスに飛び込んだミケル・メリーノのゴールで劇的勝利を果たした。

 この試合の写真に選んだのは、ゴールとなったシュートへ至るシーン。自陣からカウンターのパスを受けた久保は、20メートル以上をドリブルで前進。ペナルティーエリア内まで持ち込むと、相対したマジョルカのCBマティヤ・ナスタシッチを前に、左へ半歩分、ボールを持ち出し、左足を一閃した。鋭い低弾道の軌道は、相手GKの手を弾き、ゴールへ吸い込まれた。

 5試合連続無得点のレアル・ソシエダの、悪いリズムを打ち破る久保のゴールだった。

 試合後のフラッシュインタビューで久保は、「スペインに来て以降、マジョルカは最良の場所、愛情と敬意を感じています」と答えている。ゴールを見届けた久保は、セレブレーションを行なわず、自身の元所属先への敬意を表し、謝るようなポーズを示した。

著者プロフィール

  • 中島大介

    中島大介 (なかしま・だいすけ)

    1979年生まれ。2006年よりバルセロナ在住。サッカーを中心にヨーロッパ各地で様々なスポーツの撮影、スポーツ選手インタビュー、ポートレートの撮影など。AIPS(国際スポーツプレス協会)会員。バルセロナでカフェも経営。

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