三笘薫のブライトンは最激戦組に アヤックスとの「ウイング合戦」はEL最大の見もの 

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by AFLO

【プレミア優勢の構図】

 ブライトンはシーズン前、アヤックスの中心選手であるモハメド・クドゥス(ガーナ代表)に食指を伸ばしていた。両者の上下関係をそこに見て取ることができた。クドゥスは結局、同じく昨季までアヤックスの中心選手として活躍したエドソン・アルバレス(メキシコ代表)ともども、今季のELでグループAを戦うウエストハムに移籍していった。

 ウエストハムは、昨季のカンファレンスリーグ(ECL)覇者の資格で今季のELに出場する。プレミアでの昨季の順位は14位だった。アヤックスはそこにさえ金銭的な上下関係で劣っていることになる。クラブの名門度では天と地ほどの差があるというのに、だ。ブライトンはアヤックスに負けたら格好悪いということだ。

 だが、中心選手を抜かれても、アヤックスには、カルロス・フォルブス(19歳・FW)、ヨレル・ハト(17歳・CB)、ベンヤミン・タヒロヴィッチ(20歳・MF)など、名前を覚えておきたい優秀な若手がいる。まさにロベルト・デ・ゼルビ監督が引き抜きたくなるような選手たちだ。

 ブライトン対アヤックスは、ELグループリーグ屈指の好カードと言える。ブライトンでは、バルサから期限付き移籍で加わったアンス・ファティと三笘の関係が気になる。ポジションが重なる2人をデ・ゼルビ監督はどう使い分けるのか。冬の移籍で三笘は移籍するのか。

 堂安律所属のフライブルクは昨季のブンデスリーガで5位だった。しかしグループAの前評判ではウエストハム(プレミア14位)に劣る。ウエストハムがクドゥス、E・アルバレスをアヤックスから獲得したことも輪をかけるが、ここにもプレミア優勢という欧州サッカー界の縮図が見て取れる。堂安はELの舞台でプレミアの金満クラブに目をつけられるような活躍ができるか。こちらにも目を凝らしたい。

 それはグループDを戦うスポルティングの守田英正にもあてはまる。昨季、守備的MFとしてともにCLを戦ったマヌエル・ウガルテ(ウルグアイ代表)は、今季パリ・サンジェルマンに高額で買われていった。だが、負けず劣らずの活躍を見せた守田はスポルティングに残った。

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