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古橋亨梧の来季ポジションは安泰ではない 得点王に求められる新たな役割 (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

【4年契約を結んだ古橋の覚悟】

 裏抜けだけではなく、ライン間でボールを引き出し、時には出し手としての役割も求められる。その仕事をまっとうするのは決して簡単ではなさそうだが、とはいえ、まだ新チームは始動したばかりである。試行錯誤を繰り返しながら、アジャストしていくのだろう。

「監督がやりたいサッカーに、自分たちがやってきたことを混ぜながらちょっとずつやっていければ。今日も結果的に4点も取れたので、これからも継続してやっていきたい。

 いかに組織的に守ってゼロで抑えるか。そのなかでチャンスを作って、決めきる力をつけていけるか。チャンピオンズリーグに出る意味でも力をつけていかないといけないので、そういうところをみんなで頑張っていきたい」

 ステップアップの可能性もありながら、新たにセルティックと4年契約を結んだ古橋には、相当の覚悟があるはずだ。無敵を誇る国内での戦いはもちろん、昨季は1勝も挙げられずグループステージ敗退に終わったチャンピオンズリーグでの活躍も思い描いているだろう。

 それが実現すれば、日本代表にも不可欠な存在となる。まだ28歳──。昨季、日本人で最もゴールを奪ったストライカーの伸びしろは、十分に残されている。

著者プロフィール

  • 原山裕平

    原山裕平 (はらやま・ゆうへい)

    スポーツライター。1976年生まれ、静岡県出身。2002年から『週刊サッカーダイジェスト』編集部に所属し、セレッソ大阪、浦和レッズ、サンフレッチェ広島、日本代表などを担当。2015年よりフリーランスに転身。

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