CLミラノダービーでインテルが勝利 左クロスから中央を鮮やかに抜けたゴールシーンはなぜつくれたか

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question 
ディマルコが左からクロスを入れたあと、インテルは中央をどのように崩したか?

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝第1戦ミラン対インテル。2004-05シーズン準々決勝以来となったCLでのミラノダービーが行なわれ、アウェーのインテルが2-0で先勝した。

 注目のカードとなった一戦は、前半早々に動いた。前半8分、インテルの最初のCKからエディン・ジェコが押し込んで先制点を奪取。すると直後の11分、今度はカウンターからヘンリク・ムヒタリアンが決めて2-0。インテルが一気に突き放した。

 後半に入ると、ホームのミランがボールを保持するようになったが、インテルの統制の取れた守備を前に、チャンスをほとんど作ることができなかった。早々と2点を先行したインテルがそのまま2-0で逃げきり、第1戦をものにした。

 今回は、インテルの2点目のシーンを取り上げる。

 前半11分、ミランのGKからのロングボールのこぼれ球をインテルが拾い、フェデリコ・ディマルコが左サイドを抜け出した。ペナルティーエリア手前まで運ぶと、グラウンダーでマイナス気味にクロスを入れた。

左サイドからクロスが入ったあと、インテルはどのようにゴールを決めたか左サイドからクロスが入ったあと、インテルはどのようにゴールを決めたかこの記事に関連する写真を見る そのボールに中央のラウタロ・マルティネスが反応し、後方からはムヒタリアンも走り込んでいる。

 次の場面で、インテルはどのようにしてゴールしたか、というのがQuestionである。

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プロフィール

  • 篠 幸彦

    篠 幸彦 (しの・ゆきひこ)

    1984年、東京都生まれ。編集プロダクションを経て、実用系出版社に勤務。技術論や対談集、サッカービジネスといった多彩なスポーツ系の書籍編集を担当。2011年よりフリーランスとなり、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿や多数の単行本の構成を担当。著書には『長友佑都の折れないこころ』(ぱる出版)、『100問の"実戦ドリル"でサッカーiQが高まる』『高校サッカーは頭脳が9割』『弱小校のチカラを引き出す』(東邦出版)がある。

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