セリエAで優勝間近のナポリは異色のメンバー構成で戦術も魅力的 CLでは注目のダークホースだ
第6回:ナポリ
【スカウティングのうまさが出た抜群のメンバー編成】
ナポリが好調だ。セリエAでは26試合消化時点で2位インテルと18ポイントもの差をつけて首位を独走中。優勝すればディエゴ・マラドーナのプレーした1989-90シーズン以来の快挙となる。CLでもラウンド16に進出、フランクフルトとの第1節はアウェーで2-0と勝利している。
ナポリの攻撃を牽引するクバラツケリア(左)とオシムヘン(右)この記事に関連する写真を見る 基本システムは4-3-3。GKにアレックス・メレト、センターバックにはコソボ代表のアミル・ラフマニと韓国代表キム・ミンジェの異色コンビ。右サイドバックにイタリア代表のジョバンニ・ディ・ロレンツォ、左はポルトガル代表のマリオ・ルイ。DFラインを各国代表で固めている。
MFはアンカーにスロバキア代表のスタニスラフ・ロボトカ、インサイドハーフにカメルーン代表のアンドレ=フランク・ザンボ・アンギサ、ポーランド代表ピオトル・ジエリンスキ。FWの右はメキシコ代表のイルビング・ロサーノ、センターフォワードがヴィクター・オシムヘン(ナイジェリア代表)、左にクビチャ・クバラツケリア(ジョージア代表)。
レギュラー陣はすべて代表選手だが、いわゆるサッカー強国の代表選手はあまりいない。このあたりは、逆にスカウティングのうまさが表れていると言える。
ジョージア人の22歳、クバラツケリアは最大の掘り出し物だ。足に吸いつくようなボールコントロール、足腰の強さを感じさせるドリブル、パワフルなキック、スピード、運動量もあり、世界のスターにのし上がる才能をみせている。ナイジェリア人のオシムヘンも、抜群のスピードと得点力で注目されている。
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