古橋亨梧と前田大然に現地記者は厳しい評価。CLでの不出来に「カタールW杯でネットを揺らすことは可能だろうか?」 (2ページ目)

  • アレックス・オヘンリー●文 text by Alex O’Henley
  • 井川洋一●翻訳 translation by Igawa Yoichi

前田は国内リーグでようやく2ゴール

「せっかくすばらしい動きでチャンスを迎えたのだから、キョウゴはゴールを決めるべきだった」とBBCスコットランドで解説を務める元セルティックのジョン・コリンズは話した。「しかもあれは勝利に繋がる好機だった。だがセルティックの攻撃陣は、このレベルで何度も同じような機会を逃している」。

 おそらくこの元スコットランド代表MFは、前田のことも暗に示している。彼もまた、古橋と同様に、今季のCLで決めるべきシュートを外してきた。こちらは国内リーグでも最近になってようやく2ゴールを記録したばかりだ。

 献身的なスプリントを生かした守備面の貢献は確かに大きいが、アタッカーならば、やはり目に見える結果が欲しい。

「彼がこのレベルでプレーを続けるつもりなら、守備面の働きだけではなく、フィニッシュを磨く必要がある」とアンジェ・ポステコグルー監督は第4節のライプツィヒ戦(0-2の敗北)後に指摘した。「いいポジションに入っていけるのに、得点に繋がらない。とはいえ、彼はまだ成長中の選手だから、見捨てるわけにはいかない。信じ続けよう」。

 解説者のコリンズはしかし、ポステコグルーが我慢し続けるだけで十分なのかと疑っている。

「指揮官が彼らの能力をこれ以上、引き出すことは可能なのだろうか」とコリンズは言う。「私の目には、もうすでにすべてを絞りきっているように見える。そうだとしたら、次の移籍市場で新戦力を物色するほかない」。

 日本の同業者から、前田と古橋はカタールW杯に臨む日本代表の最終メンバーに入りそうだと聞いている。ただし客観的に言って、現在のセルティック──今季のCLを含む──で、もっとも目立っている日本人選手は旗手怜央だ。

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