鎌田大地、守田英正らはW杯への流れに乗れるか。CLグループリーグ組み合わせが発表 (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Reuters/AFLO

セルティックもベスト16を狙える

 2011-12シーズンの宇佐美貴史(バイエルン)と昨季の南野拓実(リバプール)は、決勝戦でメンバー入りしたが、ピッチには立てていないので、CL決勝は日本人選手にとって悲願の舞台になる。

 守田、鎌田と今回、相まみえることになるトッテナムの中心選手、ソン・フンミンは2018-19シーズン、決勝のリバプール戦の舞台(マドリード)に立っている。韓国人選手はその10年前、2008-09シーズンにも決勝の土を踏んでいる。マンチェスター・ユナイテッドのパク・チソンである。筆者はその両方の舞台を取材観戦しているが、同じアジア人として拍手を送りたくなる気分だった。と同時に、強烈な嫉妬心にも苛まれた。

 CLの舞台で自国選手のプレーを観戦する行為は、日本代表戦を観戦する行為より、何倍も愛国心を高揚させる。内田、長友が対峙したCL準決勝が、そうした意味では筆者にとって一番の体験になるが、今季のCLは例年になく日本人選手が躍動しそうである。

 前田大然、古橋亨梧、旗手怜央。井手口陽介に出場機会が回ってくるか微妙だが、グループFを戦うセルティック(昨季のスコットランド覇者)は、計4人の日本人選手を有している。

 レアル・マドリード、ライプツィヒ、セルティック、シャフタールが同居するこの組は、1番手から4番手までの序列が思いのほかハッキリしている。2番手ライプツィヒ(昨季のドイツ4位)と3番手セルティックの間には、一定の差があるとブックメーカーは見ている。

 だが、オーレリアン・チュアメニ(フランス代表)の加入で、チーム力を上げた印象があるレアル・マドリードを逆転することは難しいとしても、ライプツィヒなら届かない距離ではない。セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督は、ベスト16入りを狙っているはずだ。その駒として日本人選手がどれだけ活躍できるか。

 ポステコグルーはご承知のように元横浜F・マリノス監督だ。同チームを2019年シーズン、Jリーグ優勝に導いた実績を買われ、セルティックにハンティングされた。かつて身近に存在したよく知る監督が、CLの舞台でどんな采配をみせるか。一緒に戦ったことがあるJリーグ監督にとっては、いい刺激になるに違いない。

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