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ミランの左サイドコンビが躍動中。イブラヒモビッチのゴールシーンを演出した鮮やかな崩し方とは? (2ページ目)

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

Answer
テオ・エルナンデスにボールが渡った瞬間に、釣り出した相手サイドバック裏のスペースへ

 レオンがサイドバックを釣り出して裏を狙うというシンプルな駆け引きで、左サイドを崩したシーンだ。この時、レオンが釣り出すために動いたエリアが、ポイントとなった。

レオンは左サイドに下りる動きからダッシュで相手の裏を突き、アシストにつなげたレオンは左サイドに下りる動きからダッシュで相手の裏を突き、アシストにつなげたこの記事に関連する写真を見る 右サイドバックのフロレンツィから逆サイドのテオ・エルナンデスへとボールをつなぐ時、ヴェネツィアは全体的にボールサイドへとスライドしていく。

 この時、ミランのブラヒム・ディアスがハーフレーン(左サイドと中央の間)にポジションを取っていたため、ヴェネツィアの右ボランチに入ったミカエル・キュイザンスは、ブラヒム・ディアスのマークについていた。

 そこで、空いたボランチ脇の左サイドのスペースにレオンがパスを受けに下りる。マークについていたサイドバックのパスクアーレ・マッツォッキは、マークを受け渡すことができず、そのままついていくしかなかった。

 そして、テオ・エルナンデスにボールが渡った瞬間、レオンはターンして相手の裏へダッシュ。テオ・エルナンデスの絶妙なスルーパスで抜け出してサイドをえぐり、イブラヒモビッチの先制点をアシストした。

 ミランの強みであるテオ・エルナンデスとレオンという、強力な左サイドのコンビでの崩しから、エース・イブラヒモビッチのゴールが生まれた鮮やかな得点だった。

◆【動画】セリエA ヴェネツィアvsミラン ハイライト
(ミランの先制点シーンは0分9秒~32秒)

◆【図】2021-22シーズン中間地点 欧州トップ10クラブ最新フォーメーション

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