2021.02.16

バイエルン、M・シティ優位は本当か。CL決勝T全カードの見どころ

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Reuters/AFLO

 2月16日(現地時間)から決勝トーナメント1回戦がスタートするチャンピオンズリーグ(CL)。手前味噌で恐縮だが、昨季は、トーナメント1回戦の初戦で、バイエルンがチェルシーを3-0で下した試合を見た瞬間、「優勝はバイエルンだ!」と直感した。予感は的中したわけだが、CLはここからが本番で、負けられない戦いに入る。

 いま現在の調子は、今後を占う意味でとても重要になる。昇り調子にあるチームはどこか。決勝トーナメント1回戦の初戦は、それを見極める上で重要な試合になる。ここでいいサッカーを披露したチームは、少なくともベスト4まではいくと考えていい。

 対戦カードは以下の8試合だ。

○2月16日
ライプツィヒ対リバプール
バルセロナ対パリ・サンジェルマン(PSG)
○2月17日
セビージャ対ドルトムント
ポルト対ユベントス
○2月23日
ラツィオ対バイエルン
アトレティコ・マドリード対チェルシー
○2月24日
アタランタ対レアル・マドリード
ボルシアMG対マンチェスター・シティ

 ブックメーカー各社の優勝予想を総合すれば、バイエルンとM・シティが2強の扱いを受けている。その後をリバプール、PSG、ユベントス、アトレティコ、チェルシー、バルセロナ、レアル・マドリード、ドルトムント、アタランタ、ライプツィヒ、セビージャ、ボルシアMG、ポルト、ラツィオの順で続く。

連覇を狙うバイエルンはベスト8をかけてラツィオと戦う この予想に基づけば、2月23日に行なわれるラツィオ対バイエルン戦は、最も順当な結果に終わりそうな試合となる。バイエルンにとってラツィオほど楽な相手はない。問題は勝ち方だ。弱者相手にいいサッカーを見せることができるか。

 昨季との違いは、チアゴ・アルカンタラの有無だ。身体能力の高い選手がシステマチックに動くバイエルンのサッカーにあって、彼の存在は潤滑油だった。ともすると一本調子になりがちな全体のリズムに、独得の間と潤いを提供していた。それが今季のバイエルンにはない。幾分、硬質になった印象がある。それがどう出るか。連覇に支障をきたす点があるとすればここになる。