ユーベがミラン追撃体勢。直接対決でディバラが見せた頭脳プレーとは (2ページ目)
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Answer
相手DFの手前で受け、ワンツー突破のスペースをつくった
キエーザが右サイドでボールを持った時、対峙するミランの左サイドバックのテオ・エルナンデスと、左センターバック(CB)のアレッシオ・ロマニョーリとの間に距離があり、ユベントスはこのハーフスペース(サイドと中央の間)をどう使うかがポイントだった。
ディバラは相手CBのロマニョーリの前で受け、巧みなポストプレーからキエーザのゴールをアシストした ミランのボランチのフランク・ケシエは、アドリアン・ラビオのマークについていたため、下がってこのスペースをカバーすることができなかった。となると、左CBのロマニョーリがスライドしてスペースを埋めるところだろう。
しかし、それをさせなかったのがディバラである。キエーザがサイドでパスを受けた時、ディバラは中央左寄りにいた。そこから右へ動いてロマニョーリのほうへ寄り、パスを呼び込んだのである。キエーザはディバラへパスを出し、そのままハーフスペースへ走り込んだが、ロマニョーリはディバラに釘付けにされ、カバーに動けなかった。
ディバラはそのあとも秀逸だった。ロマニョーリを背にしながらボールキープし、十分に引きつけたあとに、キエーザの足元にピタリと合うヒールパス。
パスのあとのダッシュでテオ・エルナンデスの内側を取ったキエーザは、そのままGKとの1対1を冷静にフィニッシュした。キエーザの中央へ行く判断もすばらしかったが、時間とスペースをつくったディバラのポストプレーも見事な先制点だった。
◆【動画】セリエA第16節 ミランvsユベントス ハイライト
(キエーザのゴールシーンは0分47秒〜1分27秒)
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