南野拓実、レギュラー奪取の近道はフィルミーノとの「共存」にあり (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 また、シーズン前のプレシーズンマッチ・ブラックプール戦では、フィルミーノをCFに、南野をトップ下に入れた4−2−3−1を用いた。周囲を生かすフィルミーノと、2列目から果敢にゴール前へ飛び込んでいく南野。ふたりの連係は7−2の大勝を生んだ要因となり、南野も1ゴール1アシストの活躍を見せた。

 リバプールは今、週2試合をこなす連戦の真っ只中にある。次戦は、週末のシェフィールド・U戦から中2日で行なわれるCLのミッティラン戦(27日)。この試合で南野に先発のチャンスがまわってくると予想されるが、はたしてクロップ監督はどんな采配、人選で臨むか。

 南野は以前、4−3−3のCFの位置で起用された際に、自身のプレーについて次のように語っていた。

「スタメンの選手の代わりをやろうというわけではなくて、自分のプレーをすればいいんじゃないかなと思っていました」

 南野の考える「自分らしいプレー」。日本代表FWと最も相性がいいのは、ポジション争いのライバルとされる、フィルミーノである気がしてならないのだ。

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