久保建英は不調でも変幻自在。
ゴール&最高評価で「まさに主役だ」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 シュートはGKに右手一本ではじかれたが、こぼれた球をつなげ、サルバ・セビージャがシュートを放つ。GKが再び弾いたボールのバウンドに合わせ、久保は左足ボレーでネットを揺らした。

 駆け引きのうまさ、シュートの技量、そして集中力......どれも一級品と言える。たとえ本調子ではなくても、自らのゴールで味方の勝利を決定づける。その価値は絶大だ。

 このダメ押し点で、マジョルカ首脳陣は勝利を確信したのだろう。85分、久保はラゴ・ジュニアと交代。エースを休ませる余裕を見せた。

 スペイン大手スポーツ紙『アス』は、この日の久保に最高の三ツ星(0~3の4段階)をつけている。

「久保は、"黄金の勝利"をものにした。残り3試合、残留を懸けて戦うチームに自信を与えるだろう」

 ほとんど手放しの絶賛だ。

 久保の進撃が止まらない。次節は7月12日、セビージャとの一戦になる。チャンピオンズリーグ圏内入りを争う強豪相手だが、日本人エースは不敵に立ち向かうはずだ。

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