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福田正博が考察。久保建英の成長に理想的な来季のクラブは? (3ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO

 ラ・リーガの中位を争うクラブで、相手の持ち味を消すサッカーではなく、自分たちでボールを持つ時間の長いサッカーをするところに移籍できるのが理想だろう。より攻撃的にプレーできる時間が多いクラブでプレーし、攻撃センスをさらに発揮してほしい。

 また、チームのレベルとしては、いつも緊張感を持ってポジション争いをして、少しでもパフォーマンスが落ちたら試合に出られないような環境が理想的だ。これに優る成長の糧はない。

 久保がすごいなと思うのは、

「自分の特長はいろんなサッカーに対して順応できること」

 と、自らを語っている点だ。

 19歳で、なかなかこうした考えは持てないもの。普通は「こういうサッカーをやりたい」などと言うが、見方を変えれば、これは自分の望むサッカーや試合展開にならなければ、存在感を発揮できない可能性もあるということ。

 だが久保が言っていることは、どんなチームであれ、どんなスタイルのサッカーであれ、自分らしさを発揮できる、という自信の裏返しでもある。実際、今季の久保は、マジョルカで守備のタスクに追われる場面も多かったが、それをしっかりとこなしたうえで、攻撃でも光るものを何度となく見せてきた。

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