全員正念場。香川真司、岡崎慎司、柴崎岳、リーガ2部怒涛の終盤戦 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by MarcaMedia/AFLO

 防御線を簡単に破られるシーンが目立っており、3試合で6失点。ディフェンスの脆さは昇格に向けて不安要素だ。

 エースの香川も、及第点は与えられていない。

 アルコルコン戦、香川は中盤に落ち、ゲームを組み立て、前線にも絡んだが、効率的ではなかった。ルーゴ戦は決定力を見せ、見事なゴールを決めている。ゴール前の技量はやはり2部では秀逸、賞賛を浴びた。しかし、アルメリア戦は再び沈黙。スペイン大手スポーツ紙『アス』からは、0点(0~3の4段階)という厳しい評価を受けている。

 チーム同様、香川も正念場だ。

 岡崎が所属するウエスカは再開後、マラガ、ミランデス、アルバセテに1勝1分け1敗。格下を相手に勝ち点を伸ばせず、4位に停滞。昇格争いでは苦戦を強いられている(3~6位が昇格プレーオフに回る)。

 ウエスカはここまで、核になっている選手たちの存在で、堅実に勝ち点を積み重ねてきた。しかし週2試合の過密日程で、その戦力維持が難しい。たとえば、中盤で攻守を司るミケル・リコは35歳という高齢もあって、連戦ではパフォーマンスが落ちるのだ。

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