リーガ再開。優勝争いのカギを握る
「いるはずでなかった」2人の男 (4ページ目)
ジネディーヌ・ジダン監督は、アセンシオを攻撃の中心と考えていただけに、大きな誤算だっただろう。右にアセンシオ、中央にカリム・ベンゼマ、左にエデン・アザールが当初のベスト布陣だった。アセンシオは「偽9番」としてベンゼマの代わりもできたし、トップ下、もしくは2トップの一角も張れるはずだったのだ。
アセンシオは、ボールプレーの精度とインスピレーションに優れ、スモールスペースで力を発揮する。その一方、豪快に左足を振りぬくシュートやカウンターでの一気にゴールを撃ち抜く強度にも優れ、難点がない。スペイン人としては現役最高のタレントで、その復帰はチームの後押しになるはずだ。
もっとも、レアル・マドリードには同じポジションに有力選手が大勢いる。ウェールズ代表ベイル、ブラジル代表ロドリゴ・ゴエス、ヴィニシウス・ジュニオール、スペイン代表ルーカス・バスケスなど枚挙にいとまがない。最近はスペインの新鋭ブライム・ディアスも好調を維持しているという。ちなみに久保建英がマドリードに戻った場合も、このポジション、もしくはひとつ下で勝負することになる。
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