久保建英=チーム戦術。マジョルカではすでにエースで別格の存在だ
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リーガに挑んだ日本人(17)
「コミュニケーション力の不足」
リーガ・エスパニョーラに挑んだ日本人たちは当初、そこで苦しんでいた。他のヨーロッパの国々より、スペインはその点での要求度が高かった。「スペイン語は喋れて当然」の前提だったのだ。
「プレーの適応力」
次に、それが重くのしかかった。Jリーグ以上のプレー強度の中、技術を出さなければならない。それは生半可なものではなく、適応できないと、すぐに失格の烙印を押された。一度、構想から外れてしまうと、語学のハンデはさらに浮き彫りになった。
ふたつは絡み合っていたわけだが、どちらもクリアしたと思っても、不運に泣かされるケースもあった。
今季はここまで24試合に出場、3得点の久保建英(マジョルカ) その点、久保建英(マジョルカ)という日本人選手は、あらゆる面をクリアしたスーパープレーヤーと言える。「リーガに挑む日本人」として、改善点はあっても、不安点はひとつもない。その存在は革命的だ。
2019年6月、FC東京の久保は18歳になって、レアル・マドリードとの契約を結んでいる。
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