天野純がベルギーで衝撃を受けた常識の違い。「こんなに怒られるの?」

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 天野純のベルギーでの戦いは、わずか1年で終わった。所属するロケレン(ベルギー2部リーグ)は新型コロナウイルスに起因した資金難により、破産してしまったからだ。

天野純のヨーロッパ挑戦は不本意な形で終わりを告げた天野純のヨーロッパ挑戦は不本意な形で終わりを告げた「海外でのし上がる」という目標は達成できなかった。28歳の天野は悔いを残したまま、今季から古巣の横浜F・マリノスに戻ってプレーする。

 ただ、この1年で得られたものも大きい。ベルギーでは「縦への意識」「前への推進力」「球際の強さ」を培い、メンタル面も鍛えられた。復帰したJリーグでは、進化した「天野純2.0」の姿を披露できるのではないだろうか。本人に今の心境を聞いた。

---- ベルギーでの1年を振り返ってもらえますか。

天野 苦しい時期が長かったですけれど、最終的には手応えを感じることができました。個人的には来シーズンもやるつもりだったし、1部リーグでもやれる手応えはありましたから。

---- 海外移籍で学んだことは?

天野 「前に行く意識」がめちゃくちゃ高いところ。とにかく「前に行け、後ろに下げるな!」みたいな。

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