2020.05.31

香川真司をサラゴサ首脳陣は信頼できず。
1部昇格でも立場は危うい

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 2トップの一角として相手のMFとDFの間でボールを受け、たくみにチャンスを作り出す。前半にはFKをバーに直撃させ、キックの質の高さも見せた。そして後半の立ち上がり、バックラインの前でボールを受けると、右にいたアレックス・ブランコの足元に素早くパスを流し込み、先制点を生み出し、勝利に貢献した。

 スペイン国王杯では続くラウンド16でレアル・マドリードと対戦し、香川は先発でプレーしている。90分間出場し、果敢にゴール前でチャンスを作り出した。ボックス内で再三にわたってシュートを狙うなど、どれも決まりはしなかったが、あらためて才気を証明した。ドルトムント時代の片鱗を見せるようで、技術とスピードの融合があった(実力差が出て結果は0-4と大敗)。

 判断の速さと技術精度は、やはりワールドクラスだ。しかしながら、ケガの多さは深刻と言える。

「コンディション的な問題がなければ......」

 フェルナンデス監督も頭を抱えている。一定してプレーできないため、首脳陣は戦力として計算できない。タフな2部リーグで、これは致命的だ。