香川真司をサラゴサ首脳陣は信頼できず。1部昇格でも立場は危うい (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

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「香川は抜きん出た技術によって、決定的な仕事ができる。チームに違いを生み出せる」

 フェルナンデス監督は、そのプレーセンスを一貫して称賛している。スペイン人指揮官はもともとトップ下のファンタジスタを好み、攻撃的サッカーを志向してきた。過去には、セルタでロシア代表アレクサンダー・モストボイ、サラゴサでアルゼンチン代表パブロ・アイマールを起用し、リーガ1部で旋風を巻き起こしたこともある。

 攻撃を重んじる指揮官の下で、香川の活躍は確約されたようなものだった。

 ところが、日本人MFはその輝きを失う。信頼されて先発を続けるが、定期的に筋肉系の故障に見舞われた。そのたびに2週間、3週間の離脱を余儀なくされたのである。それを重ねることで、徐々にトーンダウンしていった。直近の10試合で、先発はわずか2試合だ。

 もっとも、香川は要所でその非凡さを見せている。

 今年1月、スペイン国王杯3回戦のマジョルカ戦では、"久保建英との新旧エース対決"で意地を見せた。

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