リーガ挑戦の日本人の前に立ちはだかった壁。
当然のことができなかった (2ページ目)
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なぜ、西澤はたった半年でクラブを去ることになったのか。ゴールセンスと身体能力の高さに恵まれ、技術的にも水準以上。24歳と、脂ものっていたのだ。
西澤が在籍していた当時、エスパニョールには絶対的なスペイン人の生え抜きエースFW、ラウール・タムードがいた。二番手は、アルゼンチン人のマルティン・ポッセだった。この二枚は鉄板だったと言えるが――。
その当時、筆者はタムードとのインタビューで「西澤が成功する条件」を訊ねたことがあった。
「エスパニョールはアキ(西澤)を歓迎しているよ。あとは激しいコンペティションで自分の力を出すことができれば、いい結果が出てくると思う。その実力に疑問の余地はないが、日本でしてきたことと同じことがここでできるというわけではないからね」
タムードはそう言って、端的に説明を続けた。
「リーガの競争は厳しいんだよ。自分はエースと言われるけど、いつも危機感を持ってプレーしている。約束されたポジションなどない。アキとも、同じFWとしてポジション争いは覚悟しているよ。
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