久保建英ら日本は人材が豊富。東京五輪で注目のサイドアタッカーたち (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 サイドを拠点にした攻防が勝負を決める。それが時代の流れで、いまやスーパースターが闊歩するポジションと言えるかもしれない。

 東京五輪世代で、時代の先駆者になるのは――。

 実績で1、2を争うのは、ウスマン・デンベレ(22歳、バルセロナ)、ヴィニシウス・ジュニオール(19歳、レアル・マドリード)の2人だろう。いずれもトップリーグでの試合を重ね、決定的な仕事も見せている。ただし、デンベレはケガでたびたび戦線を離脱し、バルサが移籍金200億円近くを積んだほどの価値は見せられていない。ヴィニシウスはコロナ感染拡大でリーグ戦が中断される前のクラシコではゴールしたものの、決定力に難があると言われる。

 むしろ本命は、スペインU-23代表アンス・ファティ(17歳、バルセロナ)、日本代表FW久保建英(18歳、マジョルカ)という10代の2人かもしれない。

 2人に共通するのは高いテクニック、プレースピード、そしてゴールに近づいても落ちないプレー精度だろう。バルサの下部組織ラ・マシアでは徹底的に攻撃センスを鍛えられるが、厳しい戦いを触媒に変身を遂げつつある。

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