敵もビビる弾丸サイドチェンジ。リバプール両SBの武器は「足の強さ」だ (2ページ目)

  • 西部謙司●文 text by Nishibe Kenji
  • photo by Getty Images

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 ブラジル代表のSBダニエウ・アウベスは、2018年のコパ・アメリカでゲームを組み立て、ラストパスを出し、得点も決める大活躍で大会MVPに選出された。ペップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティでは、SBが中へ入る「偽SB」として従来とは異なるSB像を提示している。

 だが、リバプールのふたりはそういうタイプではない。

 流れの中でインサイドへ入ることもあるし、攻撃面での貢献はアシスト数が示すとおりだが、彼らのプレースタイルは基本的には従来型の上下動だ。本職のサイドをきっちりと守り、攻撃ではタッチライン沿いに前進してクロスボールを供給する。「偽」の要素は全くない、本格的SBである。

<足の強さ>

 若い選手のどこに着目するか。イングランドのあるスカウトに聞いた時、

「足が強いこと」

 という答えが返ってきた。ボールコントロールのよさでもセンスでもなく、「足が強い」というのはイングランドらしい。

「テクニックは上達するが、足の強さは持って生まれたものだからだ」

 逆のような気がした。筋肉はあとからでもつけられるが、テクニックは12~13歳ぐらいが習得のピークと言われている。フィジカルよりも神経系のほうが10代の選手を見るときにはポイントになると思っていた。

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