森岡亮太は「新しい自分を発見した」。
いぶし銀のプレーを連発! (5ページ目)
今はむしろ、自分のやりたいことに近いポジションをやっている。もちろん、ディフェンスの部分では運動量や仕事量も増えましたけど、ボランチでプレーする楽しさを今は感じていますね」
ベルギー人にとって、森岡のイメージはワ―スラント・ベフェレン時代に「絶滅危惧種の10番タイプ」と称された、アーティストのようなプレーだ。それだけに、今の泥臭く守備をして、攻守をつなぐリンクマンとしての「いぶし銀」の姿に、メディアも驚きを隠せない。
カウンターサッカーのシャルルロワで「ナンバー9.5」のようなプレーを要求され、前線でボールが来るのを待っていても、なかなかボールタッチは増えなかった。
だが、ボランチに下がったことによって、森岡はボールタッチが増えただけでなく、ポゼッション時のスペースも与えられた。また、後ろから味方を操ったり、バイタルエリアに生まれたスペースに潜り込んだりする特徴も生きるようになった。
「また新しい自分を発見できました」という森岡の言葉が、2時間半の帰りのドライブで、何度も私の頭のなかでリフレインした。
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