柴崎岳を目覚めさせた名将の手腕。変貌したデポル、降格圏を脱出 (4ページ目)
名将バスケスは、1月のマーケットで新たに契約したMFエムレ・チョラク、FWサビン・メリーノを躊躇せずに起用。すでに2人ともゴールを決めるなど、最大限にその能力を活用している。アルバセテ戦では、セルタから獲得したばかりの俊足FWクラウディオ・ボービュを、迷うことなくピッチへ送り出した。
開幕以来、不振を極めてきた選手たちも見違えるほどのプレーを見せている。
バスケスは、しばらく先発から外れていた日本代表MFの柴崎岳にも、"目覚め"を与えた。
ボランチとしての柴崎には、守備的な弱さがある。3試合連続の先発となったアルバセテ戦でも、ペナルティエリア内でハンドを犯し、相手にPKを与えている(PKはGKが阻止)。プレーは献身的だが、寄せが甘く、周りとの連係がずれることもある。
一方、攻撃の技量は高い。キックやビジョンは1部でもトップレベル。ボールを運べるし、相手ゴール近くでは決定的な仕事もやってのける。
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