2020.01.28

元マリノス天野純と元レイソル小池龍太。
ベルギー2部で戦うふたりの今

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

「だけど、フレーフェン監督は戦術に強いタイプで、とくに守備には細かいんですよ。彼が来てからチームが固まり始めました」と天野は言う。

 反対にフレーフェン監督は、天野のことをどう評価しているのだろうか。

「左足の技術が高く、チャンスを作り出すことができる重要な存在。課題は数字。もっとゴールとアシストがほしい」

 たしかに今季の天野は、ベルギー2部リーグ19試合で2ゴール・3アシストと、ちょっと数字が寂しいところ。だが、そこは本人も自覚している。

「僕はここを目指してベルギーに来たわけじゃないから、3部リーグに落ちちゃったらシャレにならない。ともかくチームを残留させますよ!」

 小池は試合序盤、攻撃に絡もうとする姿勢を示していたが、ルーヴェンの反撃の前に割り切って中に絞って守備を行ない、小さな身体で空中戦を競い勝っていた。その後、1-1にされてからは再び、攻撃にアクセントを置いてプレーした。

 小池の特筆すべき点は、第2節以降、22試合連続でフル出場を果たしていることだ。残念ながら、試合後の小池の姿を見失い、本人に話を聞くことはできなかった。そこで、かつて「炎の右サイドバック」としてユトレヒトの黄金期を支えたフレーフェン監督に、小池のことを評してもらった。

「小池はすばらしいメンタルを持ち、機動力とスピードに秀でたサイドバックだ。試合だけでなく練習でも一生懸命で、私は気に入っている。攻撃力があって、惜しみなくサイドライン際を行ったり来たりする。

 課題は、攻撃参加のタイミングをしっかり選ぶことだろう。今日の試合でも背後にスペースを簡単に空けたまま、前線に上がってしまったシーンがあった」

 ベルギー2部リーグは8チームで構成されており、レギュラーシーズンは4回総当り制で、各チーム28試合を戦う。残留を争うプレーオフは、7位と8位の間で行なわれる。

 天野と小池が目指すべきは、まずはレギュラーシーズン残り5試合で少しでも勝ち点を積み重ね、チームをなんとか6位に導くこと。それに失敗した場合は、プレーオフで勝ち抜くことだ。

 ふたりとも出場機会に恵まれているだけに、この1年を「いいシーズンだった」と振り返ることのできる結果で終えてほしい。

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