2020.01.22

中山雄太と菅原由勢は批判を浴びた
U-23代表をどう思ったのか

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by Getty Images

 現在、オランダリーグには6人の日本人選手がいる。

 そのなかで、中山雄太(ズヴォレ)はウインターブレークまで6試合と、もっとも出場機会に恵まれなかった。負傷による戦線離脱もあったが、左サイドバック→センターバック→ボランチと目まぐるしくコンバートが続き、戸惑いがあったのかもしれないが、レギュラー定着を果たせなかった。

チームを救う同点ゴールを決めた中山雄太 ところが、オランダリーグ年明け最初の試合で、日本人選手として先発出場を果たしたのは、唯一、中山だけだった。

 第18節までズヴォレはリーグワースト3位の42失点と守備にもろさがあり、ヨン・ステーへマン監督は冬合宿でチームを4バックから5バックシステムに作り直し、1月21日のユトレヒト戦に臨んだ。中山は左のセンターバックを務めた。

 前半4分、ユトレヒトの左サイドアタッカー、ヒラノ・ケルクのドリブルをスライディングタックルで止め、すぐに立ち上がってから前線のレナート・ティーにロングフィードを通すと、中山の左足が冴えだした。

 しかし、敗北寸前のチームを救ったのは、中山の"右足"だった。

 2−3のビハインドを負った89分、相手ペナルティエリアの中へ駆け上がった中山は、デニス・ジョンソンが右から上げたクロスをダイレクトシュート。ボールはゴール右隅に突き刺さり、15位と低迷して残留争いに苦しむチームに貴重な勝ち点1をもたらした。

「あの時間帯はキャプテン(ペレ・クレメント)から『前に来い!』と言われて、ボランチの位置でプレーしていました。チームが負けている状況だったので、僕自身も点を獲りに行く姿勢を出そうと思っていた。その姿勢が、ゴールに結びついてよかったです。

 今季、うちのチームは勝つか負けるかのどっちかで、ほとんど負けていた。これで引き分けは2試合目なんです。僕としては勝てなかった悔しさがありますが、チームとしては非常に大きな勝ち点1でした。ただ、5バックにしたにもかかわらず3失点したので、反省する部分が多いです」