2019.12.03

鎌田大地、好調を維持。
「フィーリングがすごくいい」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by AFLO

マインツ戦にフル出場した鎌田大地(フランクフルト) 今季のフランクフルトには、あるシチュエーションで勝てないというジンクスがふたつあった。

 ひとつはアウェー戦だ。ドイツ杯は別にして、ブンデスリーガのアウェー戦ではまだ勝利がない。ヨーロッパリーグ(EL)は、格下相手の予選とプレーオフではアウェーでも勝利を収めているものの、本戦のグループリーグでの勝利は、先週の第5節アーセナル戦が初めてだった。ジンクスは打ち破ったものの、アウェーを苦手としているのは確かだ。

 もうひとつの勝てないシチュエーションは、ELの試合の直後のブンデスリーガだ。EL第4節までは、次のリーグ戦がホームであれば引き分け、アウェーだと敗れていた。チームには、欧州戦を戦うだけの豊富な戦力があるわけではない。試合間隔が接近すると、どうしても苦戦してしまう。しかも昨季はELで準決勝まで進出しており、周囲は再度の上位進出を期待する。5シーズンぶりのELとあって肩の力を抜いて戦えた昨季とは違い、勝利を求めるぶん、余裕がないように見える。

 アーセナルを1-2と撃破したあとのブンデスリーガ第13節、アウェーのマインツ戦。フランクフルトは先制したものの、逆転されて2-1と敗れた。ジンクスは健在だった。

 フランクフルトのメンバーは、風邪で欠場の長谷部誠を含む4人がアーセナル戦から入れ替わった。それでも、試合の入り自体は悪くはなかった。3-5-2のシステムで、鎌田大地は2トップの一角に入ったが、流動的にプレーし、中盤と前線をつなぎながら攻撃の起点となった。34分には左CKからの流れで先制に成功する。

「僕としては、前半のチームはよかったと思うし、いい入り方ができて、いい得点の奪い方ができた。悪くないなかで、あの一発でレッドカードになって、すごく苦しい状態になったと思います」(鎌田)

 一発レッドカードのシーンは44分、マインツのカウンターで、ロングボールに抜け出したレビン・ウツトゥナリを、ドミニク・コールが後ろから倒したもの。あまりにもわかりやすいファウルと退場に、フランクフルトは落胆しながら前半を終えた。