2019.08.16

日本人激減のブンデスリーガ。
大迫、長谷部はなぜ通用しているのか

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by AFLO

 8月16日のバイエルン対ヘルタ・ベルリン戦を皮切りに、ブンデスリーガ2019-20シーズンが開幕する。

『キッカー』誌の昨季ベストイレブンにも選出された長谷場誠(フランクフルト) 上位チームに目をやれば、やはり今季もバイエルンは盤石だろう。アリエン・ロッベン、フランク・リベリーが引退し、ハメス・ロドリゲスがレアル・マドリードに、マッツ・フンメルスはドルトムントに戻った。ビッグネームが一気にいなくなったが、彼らの穴を埋める若手が順調に育っている。フランス代表DFパンジャマン・パヴァール(22歳)や、ドイツ代表の次代を担うと言われるFWヤン・フィーテ・アルプ(19歳)も加わった。ニコ・コバチ体制2シーズン目は、若返りを図りながら優勝を狙うことになる。

 対抗馬は例年どおりドルトムントだろうが、注目すべきはユリアン・ナーゲルスマンが率いることになったライプツィヒだ。

 ナーゲルスマンは2015-16シーズン後半、ブンデスリーガ史上最年少の28歳でホッッフェンハイムの監督に就任し、翌シーズンには前年まで残留争いをしていたチームを3位にまで躍進させたことで、一躍その名を知られるようになった。トーマス・トゥヘル(現パリ・サンジェルマン監督)のもとでスカウティングを任されてキャリアをスタートさせた”戦術オタク”。デジタルガジェットを使いこなし、スタッフとのデータ共有や練習に役立てる現代的な指導者で、一時はレアル・マドリードの監督候補にも名前が挙がった注目人物である。

 そのライプツィヒだが、今のところハノーファーからGKを獲得した程度で、目立った補強はない。戦力そのものよりも、スポーツディレクターだったラルフ・ラングニックが現場から退き、体制がガラッと変わったなかでナーゲルスマンがどのような手腕を発揮するのかが見どころだろう。2016年に1部昇格以降、2位、6位、3位と、もはやブンデスの顔になりつつあるクラブは、ブンデスはもちろん、チャンピオンズリーグでの結果も期待されている。

 ブンデスリーガの日本人選手に関して言えば、はっきりとした傾向がうかがえる。ここ数年で通用する選手と通用しない選手の二極化が進み、それが顕著な形で現れたのが今季だ。