ジダンを悩ますレアルのリアルな実情。守備崩壊で選手も固定できない (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by AFLO

 しかし、レアル・マドリードでは有無を言わさず絶対的ゴールゲッターが求められるのだ。

 キーマンは、昨季プレミアリーグで16得点、最多アシストのアザールか。相手の裏を突くカウンターでは武器になり得る。ジダンもそれを求めているはずだが、今のところはフィットできていない。

 7月31日、「アウディカップ」でフェネルバフチェと戦ったレアル・マドリードは、またしても守備の乱れから先制を許した。しかしその後、ベンゼマのゴールで逆転。再び失点し、打ち合いになるが、結局、ベンゼマがハットトリックし、マリアーノも一発を放り込み、5-3で乱戦を制した。大味だったが、レアル・マドリードらしいPEGADAの勝利と言える。

「私は選手たちを信じている。確かにプレシーズンは低調なスタートになったが、自信を失うほどのことはない。シーズンは長いからね」

 指揮官ジダンの言葉である。



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