ボローニャ・冨安健洋の現地での評判を
番記者がレポート「興味津々」 (2ページ目)
しかもまだ20歳の若さだ。これからどんどん成長していくことが期待できるし、イタリアのサッカーに馴染むのもきっと早いだろう。こうした理由でボローニャは冨安獲得に踏み切った。
そんな冨安にボローニャサポーターも興味津々だ。まだ実際のプレーは見てはいないが、ボローニャが強く彼を欲しがっていたのはそれなりの才能がある証拠だし、動画サイトなどで見る彼のプレーは将来性を感じさせてくれるからだ。
冨安はベテランのブラジル人DF、ダニーロ・ラランゲイラとコンビを組むことになるだろう。ダニーロは昨シーズンにボローニャを救った選手のひとりだ。
昨シーズンの半ばまで、ボローニャは壊滅的な状況にあった。1月の時点で20チーム中の18位。そのままでは降格はほぼ確実だったが、監督がシニシャ・ミハイロヴィッチに代わると奇跡の復活を遂げ、最終的には10位でシーズンを終えることができた。もし冨安がミハイロヴィッチの指揮する4-2-3-1の右CBでプレーする場合は、現在レギュラーのイブラヒマ・エムバイェとポジションを争うことになる。
今シーズンのボローニャは、チームを救った多くの選手を手元に残し、彼らをベースに戦うつもりである。イタリア代表経験もあるMFロベルト・ソリアーノとFW二コラ・サンソーネをレンタルから買い取りオプションで獲得。FWロドリゴ・パラシオとの契約も1年更新した。また、22歳のリカルド・オルソリーニもユベントスから1500万ユーロ(約18億円)で買い取り、右サイドの攻撃の要にするつもりだ。
冨安以外に新たに獲得した選手は、DFのマッティア・バニ(←キエーヴォ)、ステファノ・デンスビル(←ブルージュ)、MFイェルディ・シャウテン(←エクセルシオール)。ジョイ・サプートがボローニャの会長に就いてから5年、これほど補強に金を使ったことはないが、これで終わりというわけではない。チームの質を上げる優秀な中盤を探しており、ヨーロッパ有数の若手の逸材と言われる19歳のデンマーク人、アンドレアス・スコウ・オルセン(ノアシェラン)を狙っている。
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