2019.06.11

ロナウドより輝いた。ポルトガルの
新エースがネーションズリーグMVP

  • 井川洋一●取材・文 text by Igawa Yoichi
  • ムツ・カワモリ●撮影 photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

「ネーションズリーグを制すことができ、心から誇らしい。ポーランドとイタリアと同居した非常に厳しいグループを勝ち上がり、スイスとオランダにも勝てたのだからね。僕にとって、ポルトガル代表として初めてのタイトルだ。本当にうれしいよ。ファンタスティックなサポートをしてくれたポルトガルの人々と、この喜びを分かち合いたい」

 第1回ネーションズリーグで大会最優秀選手に選ばれたポルトガルのベルナルド・シウバは、オランダを1-0で下して優勝したあと、清々しい表情でそう話した。

大会最優秀選手に選ばれたポルトガルのベルナルド・シウバ 実際、この試合でも誰よりも大きな存在感を放っていた。絶え間なく足を動かし、積極的にボールを受け、どれだけ運んでも失うことはほとんどない。プレーの選択を誤るシーンもほぼ見られず、ドリブルでもパスでも、確実に局面を優位に進める。また小柄ながら芯が強く、マタイス・デ・リフトといったオランダの巨漢DFと競り合っても、ジャンプと体を当てるタイミングがよく、時には競り勝つことさえあった。

 マンチェスター・シティでプレミアリーグの連覇に貢献したばかりの24歳は、ペップ・グアルディオラ監督のもとで、今や世界屈指のMFのひとりに数えられるまでに成長した。シティのチーム内を伝えるドキュメンタリー番組『All or Nothing』で明かされているように、聡明なMFはきれいな英語をきちんと話し、練習熱心なことでも知られている。

 また、誰からも愛されるキャラクターの持ち主で、ファイナルのあとに大会最優秀選手として彼の名前がアナウンスされると、多くの仲間から手荒くも愛のある祝福を受けていた(19歳の新鋭ジョアン・フェリックスまでもが頭をはたくように)。