2019.04.05

CL注目の同国対決で激論。有利なのはシティかトッテナムか?

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蹴球最前線──ワールドフットボール観戦術── vol.58

 サッカーの試合実況で日本随一のキャリアを持つ倉敷保雄、サッカージャーナリスト、サッカー中継の解説者として長年フットボールシーンを取材し続ける中山淳、スペインでの取材経験を活かし、現地情報、試合分析に定評のある小澤一郎――。この企画では、経験豊富な達人3人が語り合います。前回に続き、テーマは欧州CLの注目カードについて。今回は、同じプレミアリーグのクラブであるトッテナムとマンチェスター・シティの対決をピックアップ。リーグ戦のスケジュールも相まって、優位に立つのはどちらか?ラウンド16ではシャルケに大勝したマンチェスター・シティ――チャンピオンズリーグ(CL)のラウンド16が終わり、準々決勝の組み合わせが決定しました。そこで今回は、お三方にラウンド16の第2戦を振り返っていただきながら、準々決勝の4カードを詳しくプレビューしていただきたいと思います。いずれも好カードになっていますが、まずは4月9日に行なわれる同国対決、トッテナム対マンチェスター・シティからお願いします。

倉敷 この両チームはヨーロッパのカップ戦では初対戦。第1戦はトッテナムのホームで行なわれますが、直前に行なわれる4月3日のプレミアリーグ、対クリスタル・パレス戦から、ようやく完成した新スタジアムを使用することになりました。これまではウェンブリーを使用していたわけですが、このシティとの大一番で新しいスタジアムを使うことが、果たして吉と出るのか凶と出るのか。これは大きなポイントになりそうですね。

中山 半年以上もオープンを待たされただけに、新スタジアムに対する注目度は倍増するでしょうね。約6万2000人という収容人数もすごいですが、聞くところによると、スタジアム内にはビールの醸造所やその場で焼いたパンを提供するベーカリーもあるそうで、エンターテインメント性の高い未来型スタジアムとしても脚光を浴びそうです。

 それも含めて、トッテナムとしては注目の新スタジアムで無様なゲームができないというプレッシャーがかかりそうです。なにせCLの準々決勝となると、世界中のサッカーファンが注目するわけです。今シーズンのファイナルの試合会場となっているワンダ・メトロポリターノがオープンした直後は、アトレティコ・マドリーがなかなかホームで勝てなかったという例もあるので、今回の対戦に限っては、必ずしもトッテナムに地の利があるとは言えないような気がします。

倉敷 では、両チームの勝ち上がりから振り返りましょう。まずスパーズはドルトムントに対しホームでの第1戦を3-0と圧勝し、アウェーでの第2戦も0-1のクリーンシートで勝利しました。トータル4-0の完勝だったわけですが、おふたりはこの結果をどうみましたか?