ネイマールが世界最高の選手になるためには、根本的な改革が必要だ (3ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

――もうすぐ27歳。サッカー選手としてもっとも脂ののった年齢となる。まだまだ手に入れたいものはたくさんあると思うが、自分の今後をどう予想している?

「今は目の前の試合のことだけに集中しているよ。とにかくプレーする試合はすべて勝ちたい。それが僕の唯一の願いだ。W杯のタイトルも足りないし、FIFAの最優秀選手のタイトルも手に入れたことがない。それからPSGがフランスでもヨーロッパでも世界でも優勝するのを見たい。ブラジル代表としてプレーした時は、いつも勝ってピッチを後にしたい。サントスで勝利を始めた頃から、僕はそれだけを追い求めているんだ。

 一番怖いのはピッチ内での危険プレーだね。アタッカーはいつもその標的になりやすい。しかしそれもサッカーのうちだ。だから敵がどんなに僕をピッチに倒そうとしても、僕は立ち続けるためにそれと戦う。

 あと8~10年はトップレベルでプレーしたいと思うから、まだまだみんなネイマールのニュースを聞くと思う。僕がもっと早く立ち止まってしまうことを、皆が望んでいないことを願うよ。もちろんカタールW杯でもプレーしたい。この大会ではブラジルは何が何でも勝たなくてはならない。そのためには今から用意すべきだよ。そして2022年には最強のセレソンを作り上げたいね。

 サッカーは僕に、この世の中は何でも起こり得るということを教えてくれた。だからこの先、いいことが起こるのを願うよ」

――リオネル・メッシや、ルイス・スアレス、アンドレス・イニエスタなど、バルセロナのチームメイトを時に懐かしく思う?

「もちろん。彼らの代わりになる友人はいないよ。サントス時代のチームメイトと同じくらい大事な存在だ。みなともに戦ってきた仲間であり、憧れでもあった。

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