ラウンド16へ突入するCL。グループステージを4名の達人が総括した (6ページ目)

倉敷 この強さは本物と見てよさそうですか?

小澤 本物だと思います。ただ、ポルトガルリーグのチームは冬の移籍マーケットで選手を引き抜かれる可能性が高いので、そこがラウンド16に向けての不安になっていると思います。現状、ヤシン・ブラヒミ、エクトル・エレーラといった選手はプレミア勢から声がかかっているようですし、そうなったらチーム力がダウンしてしまうのは間違いないと思います。仮にブラヒミが移籍してしまったらポルティモネンセの中島翔哉が玉突き移籍で加入するのではないかという報道もありますので、そこは別の意味で注目しておきたいですけどね。

 それと、もうひとつポルトで話しておきたいのは、GKのイケル・カシージャスの存在です。本当に安定感があって、またスペイン代表に復帰してもおかしくないくらいのパフォーマンスを見せていて、ラ・リーガのファンの人にはぜひ見てほしいですね。

倉敷 このグループで付け加えておきたいのは、ガラタサライの長友佑都のことです。グループステージにおけるガラタサライのすべての試合を担当しましたが、彼は監督の信頼も厚く、チームメイトからもサポーターからも本当に愛されていると思えました。色々な意味で、長友佑都はフットボーラーとして必要な言語をしっかり持っている選手です。新しいチームへどう溶け込むべきか? 海外を目指す選手なら彼のアプローチを研究して手本にすべきでしょう。ガラタサライはヨーロッパリーグへの切符は死守しましたから別の舞台になっても頑張って欲しいですね。

 では、次回はグループEからHまでをレビューしたいと思います。

(つづく)

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