堂安律の移籍報道に迫る。5試合視察のニューカッスル「本気で狙う」 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 その点、アヤックスは利点が多い。チャンピオンズリーグでもベスト16に勝ち残っており、堂安としても勝手を知るオランダリーグでプレーを続けられるアドバンテージがある。若手育成に定評のあるクラブだけに、フローニンゲンからステップアップをするには最適なクラブのようにも思える。

 あるいは、世界最高峰とされるプレミアリーグに挑戦するか。たしかに、ニューカッスルであれば、マンチェスター・Cよりも先発出場までの距離は短そうだ。

 現在、ニューカッスルでは諸悪の根源とされているオーナーのマイク・アシュリー氏がクラブ売却を進めており、米国の資産家が売却先の有力候補に挙がっている。クラブが新たなオーナーの手に渡れば、選手補強費を含めてチームは大きな改善が見込めるだろう。

 はたして、堂安はどの道を選ぶか。

 ひとつだけ確かなのは、日本代表MFが引く手あまたの状況にあり、手もとに届いたオファーを机の上に並べ、時間をかけてオファーを熟考できることだ。冬にするか、来夏にするかの移籍のタイミングを含めて、じっくりと検討したいところである。

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