ニューカッスル初勝利。トンネル脱出に武藤嘉紀も「確実によくなる」 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

「(歯がゆさ?)ないです。そういう気持ちもないぐらい、僕たちは追い込まれていたので。ほんと、うれしかったです。誰がゴールを決めてもいい。アジョセ(・ペレス)がライバルとか、そういうのも関係なく、まずは勝たなきゃいけなかった。この悪い雰囲気のなかでずっとやり続けることほど、きついことはない。だから、今日は本当によかったなと思いますね」

 気がかりなのが、日本代表への招集だ。11月の強化試合に向けて7日に日本代表メンバーが発表されるが、今回のケガでW杯ロシア大会以来となる代表入りが不透明になった。

 来年1月からアジアカップを戦う日本代表にとって、今回の代表戦が大会前の最後の強化試合となる。それだけに武藤も、「今こうなった(=ケガをした)からわからないけど、今回は(試合に出続けていて)しっかりと準備ができている。代表で戦うってことはやっぱりすばらしいことで、モチベーションにもなる」と意欲を見せている。しかし、ケガを理由に招集を見送られる可能性はありそうだ。

 ニューカッスルとしても、武藤の離脱は痛い。今回のワトフォード戦では武藤を含めて3選手が負傷し、交代枠はすべてケガ人の交代に使われた。もともと、ニューカッスルの選手層は厚くないだけに、早期復帰が望まれる。

 武藤も「こういう激しい戦いだと、どんどん選手が減っていき、総力戦になってくると思う。だから、ここで離脱しているわけにはいかない。とにかく、早くケガを治したい」と力を込めていた。

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