なぜだか笑顔が多い香川真司。ポジション奪取へ苦境を抜け出せるか (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 だが、最近の練習場での香川に、不満そうな顔は見られない。地元紙ルールナハリヒテンなどのサイトにアップされた写真は常に笑顔。練習も積極的に行なっており、練習場を訪れた記者は「ご機嫌でした」と教えてくれた。メンタルコントロールの術を身につけたのか、それとも現状を把握したうえでのテンションがこうなのかはわからない。ただ、前向きであることは間違いなさそうだ。
 
 香川にチャンスはないのか。

 ファブレ体制でのドルトムントの公式戦はここまで3試合。ドイツ杯初戦は2部のフュルトに苦戦し、延長戦の末に勝利を収めた。リーグ開幕戦ではホームでライプツィヒを4-1で下しはしたが、2戦目はハノーファーにスコアレスドロー。このまま調子が上がらなければ、香川にもチャンスが訪れると見るのが妥当だろう。

 現在のドルトムントのシステムは4-3-3。ボランチには新加入のベルギー代表アクセル・ヴィツェルが当確で、その前の2枚にあたるモハメド・ダウドとトマス・デラネイが、当面の香川のライバルとなる。昨季まではダウドよりも香川の序列が上だったが、今季は立場が逆転した格好だ。デラネイは新加入のデンマーク代表で、香川やダウドと同様、攻撃的MFとして得点能力にも長けている。

 2人が香川より優っている点といえば、フィジカルコンタクトにおける強さだ。そんな2人を並べたことで、ファブレが中盤の球際の争いで勝つサッカーを求めていることがわかる。そうなると、香川には分がないということになる。ベンチにはマリオ・ゲッツェも控えており、香川のプライオリティはその下だろう。出場へ向けてのハードルはかなり高い。

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