2018.08.09

ニューカッスル・武藤嘉紀への期待と
移籍の舞台裏を番記者が明かす

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 日本代表FW武藤嘉紀のニューカッスル・ユナイテッド移籍が決まった。

 契約期間は4年で、移籍金は950万ポンド(約14億円)。就労ビザも無事に取得した武藤は、入団発表後、ビザ書類の手続きのためにイギリスを一度離れた。そのため、8月4日にホームで行なわれたアウクスブルクとのプレシーズンマッチには姿を見せなかったが、近日中にはイギリスに来る予定だ。クラブの広報によると、「8日には諸々の手続きが完了し、11日に行なわれるトッテナム・ホットスパーとのプレミアリーグ開幕戦には出場可能」だという。

晴れてニューカッスルの一員となった武藤嘉紀 そんな武藤に対し、地元ニューカッスルでの期待は高まっている。「950万ポンドという移籍金の高さが期待の大きさを証明している」と語るのは、地元メディア『クロニクル・ライブ』でニューカッスルの番記者を務めるリー・ライダー氏だ。同記者は武藤獲得の背景について、次のように明かした。

「武藤は長い間、クラブの補強ターゲットだった。具体的に話が進み始めたのは、昨年の夏に行なわれたマインツvs.ニューカッスルのプレシーズンマッチ。私もこの試合を取材したが、武藤は運動量が多く、活力に満ちたいい動きを見せていた。チャンスを作り出そうと精力的に動いていたし、FWながら守備意識も高い。好印象を抱いたことをよく覚えている。

 ラファエル・ベニテス監督も同じ印象を持ったようで、昨年冬の移籍市場で武藤にオファーを出した。そのときは実現しなかったが、今夏に商談がまとまることになった。武藤の獲得は、ベニテス監督の希望で決まった」

 ニューカッスルの課題は得点力不足にある。昨季はリーグ中位の10位でシーズンを終えたが、得点数はリーグ上位14チームのなかで2番目に少なかった。守備組織の構築に定評のあるベニテス監督のおかげで失点数こそリーグ7位の少なさだったが、貧打に泣いて勝ち点を落とす試合も少なくなかった。