W杯のVARや日本について外国人記者が放談!「日本は経験不足」 (4ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao photo by Sano Miki

 ラグビーならレフェリーの声はすべてオープンにされているが、サッカーではレフェリーの無線でのやり取りはクローズだ。たとえば、テニスのチャレンジシステム(※)のように、各チームに決まった回数のVARのリクエストをする権利を与えることを検討してもいいだろう。ただ、現状でもマイナス面よりプラス面のほうが多いとは思っている」(ロイター通信のイングランド人記者デイビッド・ホール氏)

*テニスでは試合中に、主審が下した判定に不服な場合、選手は1セット3回までビデオ判定を要求できる

「課題はある。たとえば決勝のフランスの2点目は、グリーズマンのキックがクロアチアのイヴァン・ペリシッチの腕に当たっていたとして、VARの結果、ハンドでPKとなった。たしかに手には当たっていたが、故意には感じられず、プレー自体に影響があったとも思えない。おそらく、VARがなければハンドを取られることはなかっただろう。しかし、VARで見ればハンドは免れない。

 考え方によっては、サッカーの面白さを奪っているということにもなる。ハンドひとつ取っても、何がよくて何がダメなのか、曖昧になっている。もちろん、大きな判定ミスを修正するのはいいことだ。だが、その使用については改善が必要だ」(前出:ブラジルのダニーロ記者)

 日本についての見方も気になるところだ。決勝トーナメント1回戦では3-2で日本を下し、ベスト4まで進出したベルギーの前出・フランケン記者は、こんな感想を持ったそうだ。

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