2018.07.06

日本戦の視聴率38%! イタリア人は
リアル「キャプテン翼」に惚れた

  • 利根川晶子●文 text by Tonegawa Akiko photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 60年ぶりにアッズーリ(イタリア代表)のいないW杯を過ごしているイタリア。

 昨年の11月に欧州予選プレーオフで敗退したときは「世界の終わり」と嘆き、「来年の夏、W杯は見ない!」と叫んでいたが、なんだかんだと言ってもサッカーが好きな国民性。世界的サッカーの祭典を無視することは不可能なようだ。試合のテレビ視聴率も予想を大きく超えて好調で、ここまでの最高視聴率は、なんと日本対ベルギー戦の38%。実に800万人が試合を見たことになる。

 それにしても、イタリア人はどんな思いでW杯を見ているのだろうか?

 自国がW杯に出ているときは、やはり自分のチームばかりに目がいくものだ。特にイタリアは、サッカーとなると国民すべてが監督や評論家になると言われる国。大会中はどこへ行ってもアッズーリについて口角泡を飛ばす姿がみられる。だが、今回はイタリアがいないおかげで、人々は胃がキリキリするような思いもせず、リラックスして純粋にサッカーというスポーツを楽しむことができている。

イタリア人の一番人気は、初戦でアルゼンチンを苦しめたアイスランド もちろん、ニュートラルというのは不可能なイタリア人だから、それぞれがお気に入りのチームを見つけ出して応援している。なかでも一番人気だったのはアイスランド。人口33万人の小国の頑張りは驚くばかりだし、なにより勝利してもイタリア人のプライドに傷はつかない。

 また、日本も意外に人気チームで、その大きな理由がアニメにある。子供の頃から日本のアニメを見て育ってきたイタリア人が、やはりサムライブルーを見て思い浮かべるのはあの作品。「リアル”キャプテン翼”が見られるのはすごい!」「ああ、ベンジ(若林)が守っていたなら!」などの声が多かった。