2018.06.20

ブラジル記者が「W杯3大スター」を
採点。あの選手の男気に惚れた!

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon  利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ロシアW杯を彩る3人のスター、リオネル・メッシネイマールクリスティアーノ・ロナウド。その初戦の出来は三者三様だった。彼らの戦いぶりを採点してみよう。

 まずはクリスティアーノ・ロナウド。彼には100点満点で90点をあげたい。それくらいスペイン戦でのプレーは完璧だった。C・ロナウドのチームへの貢献はハットトリックだけではない。彼は90分間常にチームのために戦っていた。またリーダーにふさわしく、チームメイトを鼓舞し、自ら率先して闘志あふれるパフォーマンスを見せることで、チームを引っ張っていた。

スペイン戦でハットトリックを達成したクリスティアーノ・ロナウド photo by JMPA 試合を見た人は気がついたかもしれないが、スペインの攻撃の際、C・ロナウドの姿はしばしばゴール近くにあった。もしC・ロナウドがいなかったら、スペインはもっと多くのゴールを決めていたことだろう。

 ただ、これは言い換えれば、彼は自分のチームの限界を知っていたということになる。どんな場面でも自分が奮闘しなければいけないことをロナウドは知っている。自分がやらなければ誰もいないのだ。

 そのことは重圧にもなっているはずだ。初戦を迎えるまで、合宿地でのC・ロナウドは相当ピリピリしていた。練習に現地の200人ほどの学生が招待されたときのこと。彼らの「ロナウド!」という声があまりにもうるさかったため、最後にはキレたC・ロナウドがボールを観客席に蹴り込む場面も見られた。

 すべての責任がその双肩にのしかかっていたのは、メッシも同じだ。

 ポルトガルとは異なり、アルゼンチンにはメッシ以外にも優秀な選手は数多くいる。しかし今はそれらがほとんど機能していないのが現状だ。セルヒオ・アグエロもハビエル・マスチェラーノもゴンサロ・イグアインも、誰もがいいプレーができていない。期待されていたマヌエル・ランシニはケガでメンバーに入ることもできなかった。