2018.04.10

ハリル腹心の視察当日に電撃解任。
岡崎慎司、代表復帰はどうなるのか

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 岡崎慎司のアシスト場面は、ニューカッスル・ユナイテッドに0-2とリードされていた83分に訪れた。

 MFデマライ・グレイからクロスボールが上がると、岡崎はマーカーとの空中戦に競り勝ち、ボールをゴール前に落とす。最後はFWジェイミー・バーディーが押し込み、スコアを1点差とした。しかし、反撃はここまで。レスター・シティはニューカッスルとの一戦を1-2で落とした。

ハリルJのコーチが視察する試合で岡崎慎司はアシストを決めたのだが... この日、前節まで2試合連続で先発していた岡崎は、ベンチスタートを命じられた。代わりに4-4-1-1のセカンドストライカーに入ったのは、普段はウィンガーの位置で起用されるFWフセニ・ディアバテ。クロード・ピュエル監督は22歳の若いディアバテに岡崎と同じ役割を与えた。

 しかし、この策が機能しない。ディアバテは足を止めずに走り回るが、パスコースの切り方やボールの追い方が効果的でなく、守備面でインテンシティを著しく欠いた。高い位置でのボール奪取からショートカウンターにつなげる場面もほぼなく、反対にマークのズレからニューカッスルに先制点を与えてしまった。

 一方、岡崎のボールの追い方は極めて論理的である。相手ボランチの動きを注視し、そこにボールが入れば素早く寄せる。そして、ボランチからCBまでボールが下がると、さらにCBにも寄せていく。その際、ボランチへのパスコースを消しながらCBにプレスをかけることも忘れない。当然、パスコースが限定されるため、岡崎の後方に控える味方たちは前に飛び出してインターセプトしやすくなるのだ。

 現代サッカーは攻撃と守備が一体化し、守備でボールを奪い返した瞬間に攻撃へと移る。特に、最前線にバーディーというスピードスターが陣取るレスターでは、この「守→攻」のポジティブ・トランジションが生命線を握っており、前線からクレバーなチェイスを仕掛ける岡崎は戦術上のキーマンである。