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コロンビアがフランスを撃破。
ハリルJとの「絶望的な実力差」を見た (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 2失点目の直後にCKから1点を返したコロンビアは、後半に入ると、完全に主導権を握った。特にフランスの攻撃の芽を高い位置で摘み取る守備が非常に有効で、フランス陣内で試合を進める時間を増やしていった。

 同点に追いついた2点目も、フランスのボランチ、MFエンゴロ・カンテがパスをつなごうとするところに、MFマテウス・ウリベがプレスをかけて敵陣でボールを奪い、そのまま速攻につなげたものだ。

 これでコロンビアは精神面でも優位に立った。攻め急ぐフランスに対し、ポジショニングで先手を取り、ボールをゴールに近づけさせない。コロンビアのDFは世界的に見れば、決して高さやパワーで相手を圧倒できる選手がそろっているわけではないが、完全にフランス攻撃陣を手玉に取っていた。

 このまま引き分けで終わっても、"コロンビア強し"を印象づけるには十分な結果だっただろう。だが、最後は途中出場のMFホセ・イスケルドが倒されて得たPKを、同じく途中出場のMFフアン・フェルナンド・キンテロが落ち着いて決めて勝ち越し。親善試合とはいえ、W杯予選10試合でわずか6失点のフランスから3点を奪って締め括(くく)った。

 さて、敵地でフランスに勝ってしまうのだから、コロンビアの強さは今さらながらよくわかった。問題は、そんなコロンビアに日本は勝てるのか(あるいは、引き分けられるのか)である。

 この試合を見る限り、コロンビアにも当然、スキはある。

 4-1-4-1のフォーメーションをベースに、守備では4-5-1のコンパクトな布陣を作り、積極的にボールへ寄せていくコロンビアは、その結果、DFもポジションを離れてボール保持者を潰しに出ることが多いため、DFラインにはギャップができやすい。

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