レスター岡崎慎司、6分間の猛アピール。この思いは新監督に届くのか (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Nikkan sports/AFLO

 前半から断続的にアップを行なっていた岡崎に出番の声がかかったのは88分。グレイとの交代でピッチに入ると、積極的に仕掛け始めた。

 投入から1分後には、身体を張って敵からボールを奪取。素早くボールをFWジェイミー・バーディーに預け、自らゴール前に突進する。両手を広げてリターンパスを要求したが、バーディーはシュート。ボールが枠外に大きく逸れていくと、自分にパスを出さなかった選択に、岡崎は両手を挙げて不満そうなジェスチャーを見せた。

 3分後にも、MFリヤド・マフレズとの連係でゴール前に切れ込む。マフレズがヒールで落としたボールを日本代表FWが左足でシュートしたが、敵DFにブロックされる。

 最後のチャンスは90+4分に訪れた。マフレズからのリターンパスを狙ってゴール前に侵入したが、アルジェリア代表MFはシュート......。岡崎はもう一度、パスが戻ってこなかったことを不服とし、両手を広げて訴えた。

 結局、4分のアディショナルタイムと合わせて6分間プレーし、シュートの場面を1回、決定機になりそうな場面を2回つくった。先発の座を再奪取するため懸命にアピールしたが、いかんせんプレー時間が短すぎた。それでも、限られた時間で結果を残したい──。必死のプレーからは、そんな強い思いが伝わってきた。

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