レスター岡崎慎司、6分間の猛アピール。
この思いは新監督に届くのか

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Nikkan sports/AFLO

 試合終了のホイッスルが鳴ると、レスター・シティの岡崎慎司は太ももを両手で叩いて悔しがった。

 12月2日に行なわれたバーンリー戦で、レスターは1-0で勝利。チームメイトたちは一様に歓喜に沸いていたが、岡崎は見るからに納得のいかない様子だった。仲間とハイタッチし、サポーターの声援に拍手で応えながらも、選手通路口に消えていくまで4回も天を仰いだ。

チャンスをモノにできず天を仰ぐ岡崎慎司チャンスをモノにできず天を仰ぐ岡崎慎司 この試合で、岡崎はふたたびベンチスタートを命じられた。前節トッテナム・ホットスパー戦でトップ下として先発し、2-1の勝利に導く好パフォーマンスを見せたが、クロード・ピュエル監督は岡崎の代わりに21歳の若いMFデマライ・グレイを起用した。

「ミッドウィークの試合で岡崎は非常にいいプレーをしたが、練習でよくやっていたグレイを起用したかった。難しい試合が続く。その間、変化を加えるのは、時としてよいことだ」と、試合前に岡崎を外した采配について説明したピュエル。大金星を挙げたトッテナム戦の先発メンバーから外れたのは、その岡崎だけだった。

 試合では、グレイがクロスボールのこぼれ球を押し込み、6分という早い時間帯にゴール。先制したレスターはロングカウンターとクロスによる大味な攻撃を展開していく。そして、自陣深い位置で守備ブロックをつくり、バーンリーのロングボール攻撃をしのいでいた。

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