2017.11.26

ネイマール軍団のゴール祭り。
「パリSGが世界最強」説に説得力あり

  • 井川洋一●取材・文 text by Igawa Yoichi
  • 川森睦朗●撮影 photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 祭りの号砲は意外な一撃だった。

 チャンピオンズリーグ(CL)のグループBを戦うパリ・サンジェルマンは、第4節終了時点でまだ一度も失点していなかった。爆発的な攻撃力で4試合17得点を記録したのに加え、無失点のままグループリーグを突破すれば、新たなレコードとなっていたが……。その記録の樹立は、セルティックとの第5節でキックオフ早々に阻まれた。

CLグループリーグ5連勝を飾ったパリ・サンジェルマン 開始1分、セルティックのオリビエ・ヌチャムがグラウンダーのCKを入れると、ムサ・デンベレが右足のダイレクトで合わせて先制する。「早い段階で失点しないことが重要。立ち上がりに注意したい」と、セルティックのブレンダン・ロジャース監督は戦前に語っていたが、スコットランド王者にとって望外のオープニングゴールが転がり込んだ。ケルトの熱いサポーターたちが狂喜乱舞したことは言うまでもないが、フランスU-21代表コンビによるゴールに、地元パリのファンも複雑な想いを抱いたかもしれない。

 試合後に現地の女性記者に問いただされていたように、すでに勝ち抜けを決めていたパリの選手たちは、試合序盤に集中力を欠いた緩慢なプレーを見せた。先制される起点となったCKは、ダニ・アウベスの不用意なキックにより生まれたもの。先行された後も攻撃時にはシンプルなパスがずれ、ボールを持たない時は前線のエディンソン・カバーニとネイマールがほとんど守備をしないため、プレスがうまくかからなかった。