ネイマール、アウベス大暴れ。欧州の「国内番長」対決はPSGが完勝 (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

 そんな魅力はバイエルンにはない。今季、獲得した大物、ハメス・ロドリゲスは、スタメンを飾ったものの、後半開始時にはキングスレイ・コマンと交代でベンチに下がっている。バイエルンは支配率の高いパスワークのチーム。その中に入ると、ハメスは濃すぎる選手に見えてしまう。ゲームメーカー的な非アタッカー。"作りすぎ"な感じが出てしまうのだ。

 2連覇を達成したレアル・マドリードを10とするなら、バイエルンには9あるいは8.5のレベルで固まってしまったという印象だ。ドイツでは最強でも、欧州レベルでは頭打ちの状態に見える。

 PSGはどうなのか。10を超えることはできるのか。シーズンはまだ始まったばかりだ。バイエルンに3-0で完勝したことで、PSG株はさぞ急上昇したに違いないが、バイエルンとの真の力関係も、グループステージのリターンマッチを見なければ正確なことはわからない。

 バイエルンは今回、受けて立ってしまった。PSGは今回、チャレンジャーの立場で戦ったが、次回はその立場が入れ替わる。受けて立ったとき、PSGのサッカーはどのように変化するか。

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