香川真司とドルトムントが契約延長。「チーム5番目の好待遇」の意味 (3ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

 香川が日本において、ドルトムントの親善大使として果たす役割は果てしなく大きい。近年、ドルトムントの人気は世界中で高まってはいるが、日本ほどの人気を誇っている国はドイツ国外では見当たらない。ドルトムントにとって、日本は手厚く扱いたい国なのだ。

 クラブとしては、香川がドルトムントの一員として浦和戦に出場してくれることが理想だっただろう。ボールを蹴ることができる状態にまで回復していることを考えれば、無理をすれば数分だけでも香川をピッチに立たせることもできたはずだ。ただ、ドルトムントはプロに徹した。

 もちろん、ドルトムントは戦力として香川に大きな期待をしている。そうでなければこれほど好待遇の契約を結んだりはしない。ただ、クラブが香川にプラスアルファ、アンバサダーとしての役割を期待しているのも事実だ。ドルトムントはアジアツアー最後の目的地として中国に向かったが、そこでも高い人気を誇る香川に大きな注目が集まるのは間違いない。

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